– 在宅診療とは –

在宅医療とは、医療・介護に関わる様々な職種の専門家がご自宅を訪問し、一丸となって患者様の健康管理を担うシステムです。
具体的には、医師や歯科医師が診察・検査を行ったり、看護師や理学療法士が定期的かつ計画的にケアを施したりするほか薬剤師による服薬管理のサポート、薬局との連携による薬のお届けサービスを行うことを指します。
外来診療と比較した場合の最大のメリットは、24時間・365日、急な事態にも往診に駆け付け対応できる点です。病院レベルの手厚い医療支援であると言えるでしょう。

住み慣れた住居で、安心できる生活を送りながら医療サービスを

画像我が国では、すべての人々が安定的に質の高い医療を受けることができる制度が整っていますが、時代の流れとともに国民の高齢化が進み、平均寿命の延長、家族構成の変化、住宅事情の核化、社会保障負担の重度化など、様々な観点から国家としての医療制度設計を大きく見直す必要性が出てきました。
自分の家族に90歳以上の超高齢者がおり、その超高齢者を支える世代も高齢化してしまうといった“老々介護”の割合は年々高まっています。歳を重ねれば身体に不調を抱えることは自然の摂理であり、医療の力を必要とするのも当然ですが、高齢者や重症者、肢体不自由者の方々やその家族にとって、病院やクリニックまで足を運び、長時間待機し、診察を受け、薬をもらい、自宅に戻ることの負担は大きく、家族間で助け合って通院を継続することが容易ではなくなってきました。
そこで誕生したのが在宅医療です。通院の負担を軽減する役割はもちろん、真に医療の力を必要としている人々へ優先的に病院の高度な資源を使っていただけることを目指しており、外部からの不要な感染リスクを回避して大きな病気を抱えない状態でいることができれば健康長寿に繋がるため、社会全体においても非常に経済的です。相応に時間や費用はかかるものの、厚生労働省が定める診療報酬に基づいて考えると、外来で診療費に交通費が加算された場合より安価であるケースも多いです。当然、健康保険や介護保険が適用されるので支出可能な範囲でご利用いただけます。

画像また、人生の最期の期間をご自宅で穏やかに過ごしながら、必要な医療や看護を受けようと考える方も多くなりました。
その時間の中で人生を振り返り、家族や友人など大切な人と思い出話に花を咲かせるという最高の喜びを味わえることが理由です。
近年は、ご自宅で医療を受ける方々の増加に伴って様々なセミナーや論文で紹介される機会が増え、浮かびあがった問題点や課題は在宅医療の広がりに準じて改善され続けていますし、遠隔通信でより多くの患者様の診療を可能にするための取り組みも推進事業として採択されました。
住み慣れた住居で、心安い人々と安心できる生活を送りながら医療サービスを受けることができるのは、どなたにとっても理想的な形ではないかと思います。

私たちは多くの選択肢の中から“生き方”を選んで生きています。人生のエンディングもまた選択できる時代になりました。在宅医療は、疾患の範疇も療養の過程も問いません。病気やリハビリと向き合うときのひとつの候補として、ご検討いただけますと幸いです。



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